四季の宿 上亟

若狭の代表的なお魚です

暖流と寒流が入り込む若狭湾。そこで獲れたお魚の味はまた格別です。特に、若狭湾のふぐは、身がしまっているために美味です。

お魚物知り辞典

ふぐ

マフグ科 腹を膨らます習性から「ふく」→「ふぐ」となった。冬にもっとも旨く一度知ったら忘れられぬ味。ヒレ酒がうまい~!!
★てっぽう フグの毒に「あたると死ぬ」ことから、ふぐを「てっぽう」とよぶ。>
★てっちり フグのチリ鍋で、チリチリと土鍋のなる音からくる。
★ひ れ 酒 フグヒレの干物を香ばしくあぶり熱燗の酒を注いで飲む。

ズワイガニ

クモガニ科。カニは大きいオスがズワイガニ、小さいメスがセイコガ二。(地元ではメスをコッペガニという)とても美味しい冬の味覚の王様。

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タイ科。 古来わが国の魚の王座に置かれ、祝いの席に欠かせない。淡白な白身のため刺身のほか塩焼、潮汁、あら炊きなどが美味。

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こぶ鯛

コブがある。地元ではムクジ

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さざえ

リュウテン科。 苦味のある先端が一番旨い。生きたまま身を殻から出すには、器の上に渡した2本の箸の上にうつ伏せにしておくと取り出しやすいので一度お試しあれ。

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平目

ヒラメ科。 ひらめの子の眼は体の両側にあるが、体長12mm頃から右眼が移動し始め、16mmで左側に両眼が並ぶ。ヒラメとカレイの区別は両眼の位置で、「左ヒラメに右カレイ」という。ヒラメの縁側は口当りが良く絶品。頭の良くなるDHAに富む。

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あわび

ミミガイ科。 貝殻の孔は呼吸孔で、3~5個ある。夏が一番おおいしく、刺身、ステーキなど格別。「磯のアワビの片思い」アワビの貝がらは1枚しかないことから、自分の方は恋慕っていても、先方は自分のことを思ってもくれない片恋にたとえていう。

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甘海老

タラバエビ科。オスからメスに性転換する珍しいエビで、大きいものは全て雌。なんともいえぬ甘みが特徴だが、これはアミノ酸の一種グリシンで、この量が多いほど肉は美味。

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若狭がれい

ヒラメ科。アマガレイと呼ぶくらい甘味があるので重宝される。塩干ししたものをさっとあぶるのが最高の味。

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ぶり

アジ科。 15cmまでをツバス、30cm前後をイナダ、40cm前後をハマチ、90cm以上に達したものをブリと、成長に従い呼称が変化するため、出世魚と呼ぶ。刺身、煮付け、照り焼きなど美味。

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たこ

タコ科。 マダコは60cm、ミズダコは3mにもなる。生きた魚貝やエビ、カニを食べる。ゆでて三杯酢で賞味。

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赤いか

ヤリイカ科。成長すると、胴の長さは45cmにもなる。雄の第4右腕は生殖腕で、先端が太くなり、吸盤が退化している。イカは胴が頭に見えるため、上と思っている人も多いが、脚のある方が上。刺身のほか、胴部を開いて素乾しにした水スルメ、胴を裂かずに丸干しした袋スルメ、酢の物など。

監修:

 矢野 勲

 福井県立大学教授

カニの上手な召し上がり方

 

  1. ゆがいたカニの腹をとりはずします。(つぶつぶの卵がいっぱい)
  2. 卵はつながっているので、ちょっととりにくくなっています。
  3. 次に甲羅をはずします。
  4. 左右の足のつけ根にある図のような部分は食べられませんので、とります。
  5. 体の部分は真中から二つに切りはずします。
  6. 足のつけ根の部分にある身は、歯でしごくようにして食べます。
  7. 足を1本ずつはずし、関節のところを折って引張ると、スジが簡単にとれます。足を二つに折って身をとりだします。
  8. 甲羅の部分にはおいしいミソがたくさんあります(特にオレンジ色のところは美味)。
  9. からになった甲羅に燗をしたお酒を入れて、少しかきまぜて飲むと、これまた美味。